2017年01月16日

樫本大進のインタビュー

2017年1月22日(日)14:00開演 横浜みなとみらいホール
ベルリン・フィル八重奏団

昨年11〜12月、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルと名演を聴かせてくれた樫本大進。まもなく始まるベルリン・フィル八重奏団について話してくれました!

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−樫本さんにとって室内楽の魅力、このアンサンブルの特徴は?
(樫本)室内楽は、一人ではなく皆の意見を合わせて作り上げるので、メンバーが変わると演奏も完全に変わります。お互い影響し合いながら音楽を作り、同じ曲でも毎回違った演奏ができる。そこが魅力ですね。
普通の室内楽と少し違うのは、お互いの音や演奏に慣れているので、方向性がまとまりやすいこと。僕も色々な室内楽をやっていますが、自然にまとまる点と反応の速さは、このグループだけの特徴です。

−今回のプログラムで演奏するドヴォルザークの「5つのバガテル」は、スペシャル・アレンジですね。
(樫本)元々は、ヴァイオリン2本とヴィオラとハーモニウムのための曲で、オーケストラ版も作られていたと思います。これは今回のツアーのために依頼したアレンジ。編曲者のシェーファーは、ホルンのシュテファン・ドールの知り合いで、この曲を取り上げるのもシュテファンのアイディアです。既に試奏しましたが、完成度の高いアレンジで、ハーモニウムの部分をホルンが吹いたり、コントラバスが弾いたりするので、オリジナルとの色合いの違いも感じました。曲自体はスラヴの民族的な音楽で、聴いてすぐにドヴォルザークだとわかる作品。この曲は演奏するのが楽しみですね。

−そして看板曲であるシューベルトの八重奏曲。
(樫本)完成度が高く、リート、室内楽、カルテット、シンフォニーなど、シューベルトの音楽の様々な要素が含まれています。長い曲ですが、色々なシーンのあるオペラのようなものです。
演奏者としてはチャレンジですね。1つのラインを最後まで保つのは難しいので、集中力が必要。しかも8人中1人でもそれを失うと全体にダメージを与えますから、互いについていきながら最後まで辿り着く、いわば“旅”のようなものです。この八重奏団でも20回以上演奏していますが、表現が毎回変化します。センシティブな曲なので、ちょっとした違いで全てが変わってしまう。ですから今回のツアーでは、何度聴かれても面白いと思いますよ。

(聞き手:柴田克彦)

posted by 神奈川芸術協会 at 11:08| 公演情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする