2019年05月23日

宮田大、プログラムを語る!

華麗なるコンチェルト・シリーズ 2019年度
【第10回】「チェロよ歌え!」
宮田大(チェロ)
粟辻聡(指揮)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
2019年6月30日(日)2:00pm開演
横浜みなとみらいホール


ブルッフ:コル・ニドライ
ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」
ソッリマ:チェロよ歌え! 〜2つのチェロと弦楽のためのバラード ☆
フォーレ:チェロと管弦楽のためのエレジー ハ短調 op.24
ポッパー:ハンガリー狂詩曲


日本音楽界を席巻するチェロ界の風雲児、宮田大が華麗なるコンチェルト・シリーズに登場!
プログラムは本人厳選!まさに入魂のコンサートです。
演目について話しを聞くことができましたので、ご覧ください!

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ー今回のプログラムは宮田さんご自身で選曲していただきました。まずはロマンティックなブルッフの名作から大編成のオーケストレーション、エキゾチックな旋律が印象的な大作「シェロモ」へと続く前半。この2つの作品を並べた意図、そして聴きどころをお聞かせください。

(宮田)CDにも録音したぐらい大好きなブルッフの「コル・ニドライ」は神様の言葉を聞いているかのような美しいメロディーとハーモニーで、演奏会の冒頭から皆様を異世界へ誘えたらと思っています。「コル・ニドライ」の最後に小さくすすり泣く音と極めて小さい音量で幕を閉じ、「シェロモ」の世界へ移っていきます。
エキゾチックな独特の世界で、哀しく胸の中が張り裂けそうなくらいの切ないメロディーをチェロが語る場面もあれば、雄大で朗々と歌い、希望の先に光があり、真っ直ぐ決意を固めた意志で進んでいく場面もあり、あたかも一人の人生のオペラを観ているような作品です。この曲は去年東京国際フォーラムで演奏させていただきましたが、なかなか日本では聴く事のできない作品の一つです。


ー後半は現役のチェリストにして作曲家、ソッリマの作品から始まります。不思議な響きを持つこの作品のエピソードをお聞かせいただけますでしょうか。
また、共演する2ndソロ・チェロの木さんと宮田さんのご関係は?

(宮田)ソッリマはチェリストでありながら、チェロの魅力を100%伝える事のできる作品を世の中に沢山生み出しています。
その中でも1番の代表作である、「チェロよ歌え!」は、2人のチェリストが歌い上げ、対話している様に歌が重なってゆき、チェロの魅力を最大限に引き出した曲です。この曲にはご縁があり、今までに数回演奏する機会がありました。今回共演する高木さんは、私が大尊敬する大好きなチェリストです。私から熱いオファーをさせていただき共演が実現できました!
お互いにアドヴァイスし合える仲ですので、今回の演奏会でしか聴けない演奏を2人で表現できたらと思っています。


ー切なく美しい旋律が印象的なフォーレ、そしてポッパーの超絶なナンバーは「これぞチェロの名作」といった有名な作品ですね。この2曲に対する宮田さんの思い入れはどういったものでしょうか。

(宮田)フォーレの「エレジー」とポッパーの「ハンガリー狂詩曲」もCDに録音しているくらい大好きな曲です。
フォーレの「エレジー」はチェロの1番低い音までが書かれたチェロならではの歌い上げ方をしている曲です。エレジー=哀歌ですので切ない歌ですが、歌といっても歌詞がついているわけではなく、旋律だけですので、聴き手の方々の言葉としてそれぞれ想いの違った歌になります。ご自身の今のお気持ちで聴いていただけたら嬉しいです。
ポッパーのハンガリー狂詩曲は、チェリストにとって大切な一曲です。ハンガリー語の独特なアクセントが散りばめられ、技巧的な曲でもあるので、演奏会の最後にふさわしいのではないかと思いこの曲を選ばせていただきました。

ー横浜みなとみらいホールはどういった印象をお持ちでしょうか?

(宮田)私の人生の中で、節目になる時期にいつもご縁があり、そのような時に横浜みなとみらいホールで演奏させていただいています。挑戦的なプログラムでも沢山の方々が足を運んでくださり、クラシック音楽の発信の中心地である、とても響きの良い横浜みなとみらいホールで演奏させていただく事をとても嬉しく思っています。

ー最後に、ご来場いただくお客様へメッセージを!

(宮田)普段オーケストラと共演させていただく時は、一つの演奏会でチェロ協奏曲の一曲だけの出演が多いのですが、今回の演奏会は、全ての曲にチェロとオーケストラの組み合わせで出演します。
私にとりましては初めての経験ですし、大好きな曲を演奏させていただけるので楽しみで仕方がありません。
指揮者の粟辻さんと神奈川フィルさんと一緒に、この瞬間でしか体験できない思い出に残る演奏会にしたいと思います。


ーありがとうございました!

posted by 神奈川芸術協会 at 17:17| 公演情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする